宇宙未来史

宇宙未来史

 集英社ジュニア版・世界のSFシリーズ第8巻『アンドロメダ星雲』に同時収録された科学読物『宇宙未来史』文・福島正実を読んでみました。
 SF物語にこのような科学読み物が収録されているとは教育効果の高い方針ですね。
 SF好きの子どもは理科も得意になったかもしれません。
 本文を読んでみますと、1969年11月に初版が発行された当時の宇宙開発に関する期待や熱気が詰まっている記事です。
 冒頭、1969年7月21日のアポロ11号の月面着陸から始まります。
 これは60年前のライト兄弟による飛行機実験に匹敵する出来事だ、と希望的観測です。
 今後はアメリカの科学を動員して月や火星に基地を建設し、
「おそらく、1980年代のすえには、数百人以上の人間が、基地に住むことになるだろう。」
とすごいことが書かれています。
 その他、恒星間飛行や銀河連邦などSF顔負けの未来予測の連続。
 ところが、実際に迎えた21世紀初頭、この予想は実現していません。
 思えばアポロ月面着陸が成功した1970年前後が最も宇宙開発に期待が持てた時代なのかもしれません。
 宇宙開発について知れば知るほどその困難さが分かってきてそう簡単にはいかないよ、というところなのかもしれません。
 あまりよく知らないで遮二無二取り組んでいる時の方が楽観的になれるものなのです。
 私なども大人になって人生や社会についてある程度分かるようになり、そう簡単にはいかないということが分かってきました。
 子ども時代や若い時代にはまだ人生や社会についてよく分からないからこそ、成長できるのかもしれませんね。

     

          

 なお、挿絵については特にクレジットはないのですが、物語編『アンドロメダ星雲』と同じ南村喬之師かと思われます。
  
アンドロメダ星雲 エフレーモフ
  https://sfklubo.net/andromedy/
   

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