草土文化ジュニアＳＦ選全５巻 1987年 | 20世紀少年少女SFクラブ

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草土文化　ジュニアＳＦ選　全５巻　1987年

　当HP「20世紀少年少女SFクラブ」で、豊田有恒さんの【少年エスパー戦隊】を紹介したことがありました。

～20世紀少年少女SFクラブ～
少年少女エスパー戦隊結成！
Ｓ連邦超能力部隊による日本爆破を阻止せよ！！
【少年エスパー戦隊】豊田有恒
　　　https://sfklubo.net/superkapacito_skadrono/
　　https://sfkid.seesaa.net/article/496948772.html

　この作品を読んだ際、角川文庫版に同時収録されていた【植民星アルテアⅣ】の展開に驚愕しました。

少年少女・ネタバレsalono（ネタバレ注意！）
　哲学ＳＦ白熱教室！？【植民星アルテアⅣ】ネタバレ検討会
　　https://sfklubo.blog.jp/archives/17669353.html

　この作品は1971年の高２コースの別冊付録として発表されたもののようです。
　さらに1987年に本作品が収録されたアンソロジーが出版されていたといいます。
　そんな非凡なセンスの選定をしたアンソロジーとは何かと思えば、横田順彌さんが編集した【草土文化　ジュニアＳＦ選】でした。

（巻末目録より）
　ＳＦ作家のヨコジュンさんが、ＳＦ大好きっ子の君に、そしてＳＦくわずぎらいの君にも、「ＳＦとはこれだ！」と自信をもってすすめる作品を選んで、５冊の本にした。

　対象年齢は小学校高学年から
　四六判上製・平均216ページ　定価 1,359円

　各巻に５つの短編が収録されています。
　小学高学年からが対象なので、そんなに分厚くはありません。
　１ページの字組みは４２字×１５行。挿絵もあるので圧迫感はありません。
　この時代にジュヴナイル対象のＳＦアンソロジーが出ていたとは、素晴らしいことです。私が小学生時代にこのような本が小学校の図書室にあったら、全巻借りていたと思います。
　確かに当時の少年少女から支持されていたようで、私が市立図書館から借りた第４巻は1998年発行の第３刷でした。ロングセラーですね。
　こういったアンソロジーはＳＦへの入り口としていいと思います。つくづく、私も読みたかった。

【月こそわが故郷】
「CTA102番星人」……矢野徹
「月こそわが故郷」……眉村卓
「若草の星」……森下一仁
「危険な誘拐」……小松左京
「宇宙のファイアマン」……横田順彌